音を、デザインする。

 

 

 

 

 耳は、体の他の感覚器官に比べて少し特殊かもしれません。

 

 

 

いやな物を見たくなければ目をつぶれば良いし、嫌いな匂いを嗅ぎたくなければ息を止めたら良い。

 けれど、聴覚だけはいくら塞ごうとも、完全に遮断することができません。

 

 

 

 

 

 例えば、ふらっと立ち寄ったカフェで無目的にただ垂れ流されるBGM。

 

 

 

 

 ボーカルの歌う歌詞が落ち着くために入った空間の中で、心を無造作にかき乱す。

 

 

 

 

 

 例えば、院内の待合所の、張り詰めた空気を適切な音で少しでも緩和できたなら。

 

 

 

 

 例えば、オフィスやロビーなどの人が長時間過ごす場所に、もっと適切な音で快適を提供できたら。

 

 

 

 

 また、素晴らしいクリエイションの映像作品でも、使い回しやありあわせの音楽が流れるだけで、印象はまるで変わってしまいます。

 

 

 

 

 私たちはなぜ、椅子や壁紙、調度品、映像など、目に見えるものにはしっかりとしたコンセプトとこだわりを持っているのに、音や音楽は、ありあわせの物で済ませてしまうのでしょうか?

 メニュー上に配置されている再生ボタンを押してみてください。

 どうですか? このWebページの印象がガラッと変わっと感じませんか?この音楽は、このウェブサイトのために作成した音楽です。

 さて、圧倒的なイメージの喚起力、心理的効果、情動を最も左右するものの一つ

 

 

 

      「音楽」「音」

 

 

 

 私はその空間や映像固有の、そのシチュエーションのための音がとても大切だと考えます。

 

 

  それはつまり、音のデザインです。